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「生き方のお手本は、一つの作品から」

夫婦になった今だからこそ手に取ってほしいお薦めの本と映画をご紹介します。ふたりの人生が広がる新しい世界が待っているかもしれません。

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​ マルタのやさしい刺繍(2008) / 
​ 監督:ぺティナ・オベル

「何歳になっても挑戦しよう!」

この類のフレーズに、いつしかコップの水が濁っていくようなどんよりとした感情になる自分がいた。 それって綺麗ごとじゃないのか。

どうにも重たい年齢の物差し。 スタートラインに立つ前からやらない理由を探すこともー。 同じ葛藤を抱えたことのある人はいませんか?

 「マルタのやさしい刺繍(2008)」は、最愛の夫に先立たれた80歳の老女マルタが50年前に抱いていた「パリに自分が仕立てたランジェリーショップを開く」という夢を思い出し、仲間ともにその夢に向かって一歩踏み出していくさまを描いた心温まる作品です。

 

 スイスの保守的な街が舞台なので、彼女の挑戦には応援する者だけでなく「ランジェリー店なんて汚らわしい」と反対する人間たちまで登場します。自分の人生を良くすることよりも先に、他人の批判ばかりしている日本人とどこか似ているマルタの暮らす街。だからこそ、より一層彼女を応援したくなって友人目線で物語のなりゆきを見守ってしまいます。

 

メガフォンをとったのは当時35歳だった女性監督ベティオ・オベルリ。主演はスイスでは”グレート・レディー”と呼ばれる名の知られた女優シュテファニー・グラーザーがマルタを演じました。

「いつまで新しいことに挑戦できるのか」

永遠の疑問の答えをこの映画は導いてくれます。

 

自分を信じられたとき、全力で生きると決めたとき、ひとさじの勇気を持ったとき、 そしてやらない理由を探して言い訳をしなくなったとき。 何歳だって人生に魔法がかかることをマルタの挑戦は教えてくれるんです。

はじめの一歩を踏み出すあなたの近しい友人となってくれるような映画です。

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東紗友美 さん
映画をご紹介いただいた

PROFILE/

映画ソムリエ。

女性誌(CLASSY、sweet他)他、連載多数。

TV・ラジオ(文化放送)等での映画紹介や、不定期でTSUTAYAの棚展開も実施。

映画イベントに登壇する他、舞台挨拶のMCなどもつとめる。

映画ロケ地にまつわるトピックも得意分野で2021年GOTOトラベル主催の映画旅達人に選出される。

音声アプリVoicyで映画解説の配信中。

5-31 Jingumae Shibuya-ku Tokyo 150-0001 JAPAN

T.03-5766-3200

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